海外ドラマ:オーファン・ブラック~暴走遺伝子 感想(ネタバレ無し)

SF映画好きの友人から教えてもらった『オーファン・ブラック~暴走遺伝子』が滅茶苦茶面白かったので書く。
『オーファン・ブラック~暴走遺伝子』カナダのケーブル局SPACEとBBCアメリカの合作により制作されたテレビドラマ。
2013年6月1日にシーズン1が放送され、2017年に最終シーズン5が発表され、すでに完結している。
2017年には『オーファン・ブラック~七つの遺伝子~』として日本版リメイクがされました。

滅茶苦茶面白かったのはオリジナルの『オーファン・ブラック~暴走遺伝子』です。(日本版リメイクは見ていません)

ストーリー: オーファン・ブラック 暴走遺伝子: Wikipedia

シングルマザーの主人公サラは生活に困窮しており、一人娘キラを養母ミセスSに預けざるを得ない経済状況にあった。売人をしている恋人ヴィックからコカインを盗み、これを売った資金を原資にキラと暮らそうと試みる。逃亡中、夜の駅にいくと、駅のプラットホームに、女性が自分の服や靴を脱いで、それらをたたみ、バックとともにプラットホームに置いている現場に遭遇する。女性は電車に飛び込もうとしていた。サラがその女性をみると、自分と瓜二つの顔をしていた。自殺を止めるまもなく、結局、女性は電車に飛び込んで即死。サラは女性のバックをこっそり持ち出すと、中には免許証や多額の現金や自宅の鍵が入っていた。サラは孤児であったが、血は繋がらないが一緒に育てられたフェリックスを兄弟のように慕っており、フェリックスを死体安置所に行かせ、飛び込み自殺した死体はサラで間違いないと嘘の証言をさせる。免許証から自殺した女性の名前がベスであり、自宅に行くと高級マンションに住み高級車に乗っていることがわかる。これで経済的に余裕ができ、キラと一緒に暮らすことができると思い、サラはベスになりすまして生きていこうとする。

しかし、ベスになりすましたことをきっかけにサラは様々な事件に巻き込まれていく。

タイトルにネタバレ無しと書きましたが、一つだけネタバレさせてください。これを書かないと作品の説明ができないので。
シーズン1の第3話で明らかになる内容です。

主人公のサラはクローン人間です。
サラ役のタチアナ・マズラニーは一人で複数のクローン人間を演じます。
遺伝子的には全く同じであるはずのクローンたちですが、生い立ちや性格はそれぞれ違います。
その違いを見事に演じ分けていて、いろんなクローン役を見るのが楽しい。

髪型や化粧、服装だけでなく、言葉の訛りなどでも違いを表現していていろんなアクセントの英語を聞けるので英語を勉強している人ならその違いを聞くのも面白いはずです。
サラはロンドン育ちなのでイギリス訛り、サラがなりすますことに決めたベスはカナダ生まれ。
サラがベスの家で見つけたベスのビデオを元にカナダ風のアクセントでベスの口調を練習したりするシーンもあります。

この作品は全部で5シーズンもありますがストーリーのテンポも良くあまり中だるみもありません。
シーズン1,2は次々と新たなクローンが表れます。そしてシーズン2以降はクローン達の中でもストーリーの中核を成すメンバーが定まってきます。
そしてシーズン3以降サラの養母ミセスSの格好良さが神がかってきます。
後半はミセスSがどんなに格好いいかを見せるドラマなんじゃないかと思えるほどです。クローンたちも頑張りますが。。
ミセスS役マリア・ドイル・ケネディはダウントン・アビーでベイツの性悪な妻の役で出ていたそうです。ダウントン・アビーは大好きだったけどまったく印象になかった。

『オーファン・ブラック~暴走遺伝子』はAmazon ビデオにもありますが有料です。Netflixでも全話見られるのでNetflixを契約している方はNetflixで見るのがよいでしょう。
ちなみに日本語版のDVDはシーズン2までしか発売されていません。そしてDVDの発売元であるエスピーオーによると”「オーファンブラック シーズン3」以降の販売予定は今のところなし”とのこと。
輸入盤で全シーズンが収録されたDVDがありますが、これには日本語がついていません。

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