中国・台湾の特殊ペン先万年筆

書法尖

毛筆のように書ける万年筆・書法尖

台湾では毛筆のように字が書ける先の曲がった万年筆が流行しているらしい。
ペン先が湾曲している毛筆のように書ける万年筆のことを台湾では書法尖(shu fa jian)と呼んでいるようだ。
このような万年筆が一般的な万年筆と違うのは、ペンの運びによって太い線、細い線をなめらかに表現できる点である。

書法尖

上が普通の万年筆、下が書法尖。

インターネットの情報からみるに台湾では書法尖が密かなブームとなっているようで、誠品書店では書法尖による書法のワークショップも開催されている。

《鋼筆尖下的書法》誠品敦南體驗會

私もこのようなペンが1つ欲しいと思って少し調べてみました。

中国と台湾の書法尖

最近流行しているらしいと書きましたが、硬筆による書法は昔からあるもので、その為の道具も最近創りだされたものではありません。
台湾だけでなく中国、日本にも筆のように書ける万年筆はあります。
書法尖の特徴と、台湾と中国の代表的な書法尖については、こちらの動画でざっくりわかります。(中国語)

書法尖購買密訣 台灣牌淘寶貨差在這

老山羊鋼筆

動画の中で台湾の書法尖として紹介されているのは老山羊鋼筆、値段は3500元から。

英雄牌

中国からは英雄牌、61元。

紹介されている老山羊鋼筆と英雄牌のペンは値段にかなり開きがありますが、英雄牌は中国の有名なペンブランドでもっと高級な製品もあります。
中国の通販サイトでは英雄牌のペンに”正品”(本物)とわざわざ書かれているので、偽物が出回っているのかもしれません。

英雄牌のペンは日本のamazonでも購入できるようです。しかしペン先が曲がっているモデルはわずかしかありませんでした。

ペン先にもいろいろ種類があり、分類の仕方も素人には一概にいえませんが
ペン先の材質としてはスチールと金が代表的で、スチールのペン先は安価で扱いやすいので初心者向け。金のペン先は柔らかく柔軟性があり、表現力が高くマニアの好みに合うとのこと。
この点は普通の万年筆と同様のようです。

老山羊鋼筆は初心者の私にはちょっと高いのですが、英雄牌は種類が多くてどのペンがいいのか絞り込めませんでした。
ほかに調べた中で良さそうだったのは筆耕練習用として太さの違うペンがセットになっている王者書法鋼筆。

王者書法鋼筆
通販で買う場合は試し書きができないので、太さの違うペンを最初から揃えるものいいかもしれません。値段もそれほど高くないので。

老山羊鋼筆、英雄牌、王者の特殊ペン先万年筆はいずれもインクの装填がコンバーター式です。
慣れの問題かもしれませんが、私はカートリッジ式が好きです。

日本製の毛筆のように書ける万年筆

ふでDEまんねん[若竹]

「ふでDEまんねん」は筆の扱いが苦手な方でも、特殊なペン先によって簡単に筆文字が書ける万年筆です。ペン先を立てるとより細字に、ペン先を寝かせるとより太字に、筆記角度により文字の太さを自由に変える事が出来ます。 筆よりも握りやすく、書きやすい!と圧倒的な人気です。今回新たに好みで選べるペン先曲げ角度の違う2タイプをラインナップしました。 「若竹(ペン先角度55度)」は、ペンを立てて書く方におすすめ。「紺(ペン先角度40度)」は、ペンを寝かせて書く方におすすめです。

カートリッジ式の特殊ペン先を探しでたどり着いたのはセーラーの「ふでDEまんねん」お値段1000円と安い。

しかし今回せっかく調べたので中国製・台湾製の万年筆を買いたい気もする。