前の記事 中国・台湾の特殊ペン先万年筆 に続き、台湾の特殊ペン先万年筆についてもう少し調べてみた。
台湾・中国の万年筆の呼び方
先の記事では書法尖(shu fa jian)と書いていたが、これは台湾の呼び方らしく、中国では美工筆、美工鋼筆 (mei gong gang bi)と呼ぶようである。
“美工鋼筆”がカリグラフィー用万年筆を意味し、”書法尖”は先が曲がった万年筆の台湾での呼び名のようだ。
万年筆に関する中国語
ペンの仕様をチェックする際によく見る中国語について、日本語との対応表を作った。
もし台湾・中国のペンに興味のある方は参考にしてください。
日本語 | 繁体字 | 簡体字 |
---|---|---|
カリグラフィ用ペン | 美工筆 | 美工笔 |
ペン先 | 筆尖/筆頭 | 笔尖/笔头 |
インク | 墨水 | 墨水 |
インクカートリッジ | 墨囊 | 墨囊 |
コンバーター | 吸墨器 | 吸墨器 |
美工鋼筆のインクについて
インターネットで「美工鋼筆」を検索してみて気づいたことは、ほとんどの万年筆はコンバーター式と表記されていることである。
コンバーター式とは、ボトル詰めされたインクからコンバーターとよばれる万年筆用インク吸入器にインクを移して使う方式である。
詰替え時に若干の手間があるが、なんであれ好きなインクを使える。
同量のカートリッジインクとボトルインクではボトルのほうが安いのでコストパフォーマンスも良い。
ほとんどの日本製の万年筆にはコンバーターは付属していないのに対し、「美工鋼筆」はどんな安物でもコンバーターが付属していた。そのかわりインクカートリッジは付属しない。
インクをたっぷり使う書法のためのペンなので当然といえば当然かもしれない。。
当初は初心者向けのインクカートリッジが付属しているタイプの万年筆が欲しいと思っていたのだが、そういうタイプの「美工鋼筆」は珍しいのかも。
ただ、コンバーター式であっても適合しているインクカートリッジは使える(※絶対ではないかもしれない)ので、カートリッジで使いたければそれも可能である。
ジンハオのペンを注文してみた
インターネットでいくらか情報を得たものの、とりあえず1つくらい触ってみたい。
入門用の安いのでいいのだ。
それで通販サイトを見ていたら、、入門用かどうかわからないが安いペン先が曲がっているペンを見つけた。
JINHAOの美工筆250シリーズである。
お値段889円・・・安い。
メーカーは ジンハオ・・・ JINHAOは有名メーカー。良さそう。
ペン先が22金・・・本当だろうか。
クリップが23金プレート・・・クリップが23金の意味はあるのか? お値段的に嘘ではないのか。
ルックスは好みではないが、どんな書き心地か知りたいだけなのでこれでもいいか。
なにより安いし。
ということで注文した。届いたらレビューしようと思う。