Netflix『13の理由』 シーズン3ネタバレ感想


楽しみにしていたNetflixオリジナルドラマ『13の理由』シーズン3を観終わったので感想を書いておく。
このシリーズは10代の若者が直面している問題、いじめ・ドラッグ・性暴行・自殺といった問題が友情や恋愛を絡めて描かれている衝撃的でありつつも教育的なドラマシリーズだ。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』13の理由

ナビゲーションに移動検索に移動 『13の理由』(英語:13 Reasons Why)はジェイ・アッシャーの小説を原作としたテレビドラマ。2017年3月にNetflixで配信された。脚本はブライアン・ヨーキー、製作総指揮はセレーナ・ゴメス。配信直後からその衝撃的な内容と巧みなストーリーテリングが大きな話題となり、2017年にNetflixで最も観られたドラマ作品の一つ[1]となった。2018年5月18日にシーズン2が世界同時配信された[2]。シーズン3は2019年8月23日に配信される予定である[3]。最終シーズンとなるシーズン4の製作も決定してい

このドラマは友達とのすれ違い、いじめ、レイプなど辛いシーンが多いので、そういうのが苦手な人は見ないほうがよいと思う。ただ問題を抱えている少年・少女がいかに大人を頼れないと思っているのかが描かれてもいるので大人こそ観るべきドラマであるとも思う。

シーズン1ではハンナの自殺とその理由、シーズン2ではハンナの自殺から立ち直れないクレイと仲間たちの葛藤がテーマになっており、どちらもいい出来だった。

シーズン3はいじめ被害者タイラーの回復と行方不明のブライスに何が起こったかがテーマだ。観終わってみればまあまあ良かったと言えるが、シーズン1や2ほど面白くはなかった。
何故なのかと考えてみると、そもそもこのシリーズはエンターテイメントという意味で”面白い”ものではない。それなのにシーズン3ではドラマとしての面白さを優先しすぎたのではないかと思う。

ブライスが行方不明になりクレイは仲間の誰かが彼を傷めつけたのではないかと疑う。
第1話から終盤まで、一人を疑っては違った、別の人を疑っては違ったの繰り返し。一話ごとに山場はあるけれどワンパターンで飽きてしまう。

そしてシーズン3のキーキャクター転校生アニについて。とにかくアニの行動がうざすぎる。
クレイ達はシーズン2の最後で学校のパーティを襲撃しそうになったタイラーの面倒を見ている。クレイとジェスの友達になったアニは次第にその事情を知ることになるのだが、彼女が情報を集める方法が盗み見と盗み聞き。そして実はブライスと親しいのにクレイ達にはそのことを秘密にしている。
シーズン1~2のクレイ達とブライスの確執を思うとどうしてもアニに対する不快感が拭えない。

アニにも長所はある。「この目で見たものしか信じない」と言うアニは先入観無しでブライスと接し孤独なブライスの救いとなる。アニは観察力が優れていて、思いやりがあり成熟した考えを持っているように見えるクレイでさえも人を傷つける可能性があったことに気が付く。クレイとは別の意味で大人で現実的な考えを持っている。
それでもブライスの死の真相を知りながら強引に事件を終わらせようするのはあまりに独善的で好きになれない。

何よりも不満があるのはブライスの死の真相と話の畳み方だ。

クロエを奪われたと思い込んで試合中にわざとザックに怪我をさせる。
病院から戻ったザックは復讐のためにブライスの後を追い、彼を痛めつけて埠頭に置き去りにする。
そこにジェスとアレックスが現れ、ブライスはジェスにテープを渡す。
起き上がれないブライスは凍死するのを恐れてアレックスとジェスに助けを求める。
アレックスは「このまま死なせればザックが殺人者になってしまう」と言ってブライスを助け起こすが、立ち上がったときの痛みで怒ったブライスは「ザックの人生を壊してやる」と口走る。アレックスが宥めるのも聞かずジェスに対しても「お前が仕組んだな!」と怒鳴る。恐ろしい形相で仕返しをすると言うブライスに恐怖を感じたアレックスはブライスを海に突き落とす。
骨折して泳げないブライスは再び助けを求めるがアレックスとジェスは沈んでいくブライスをただ見つめる。

骨折している人を海に落とすのは殺人だ。衝動的に殺すくらいなら助けなければいいのにと思う。
ブライスも改心したかと思いきやザックに怪我をさせたり、無関係のジェスに悪態をついたりと悪いところは変わっていない。まあそんな簡単には変われないという話かもしれないが。

ブライスを殺したのはアレックスだったが、アニは自分が上手く証言すると言って、モンゴメリーに罪を擦り付けるための計画を話す。クレイたちはチャーリーに頼んでブライスの血が付いたテープをモンゴメリーのロッカーに入れさせる。
殺人逃れも、他人に罪を着せるのも、その工作にチャーリーを使うのもひどい。
チャーリーはフットボール部に所属しているけれどもタイラーのために通報してもいいと言ってくれたいい奴なのに。
アレックスの父親が息子が関わっていることを知りながら証拠隠滅するのもひどい。
こんな終わり方になるのなら”骨折したブライスが自分で立ち上がった時にふらついて海に落ちておぼれ死ぬ”みたいなストーリーのほうがまだマシだ。

アメリカの映画・ドラマにありがちな「人を殺したけれど罪には問われませんでした。めでたしめでたし。」みたいな終わり方にはいつも違和感を覚える。
※『殺人を無罪にする方法』は例外です。これは良作だと思います。正に「罪に問われなければ何をしてもオッケー」と考える人がたくさん登場するのですが、罪を逃れるためには新たな罪を犯さざるを得ない、そんな怖さがあって面白いです。

ブライスがハンナのテープを聞き、やっとハンナの望みが叶ったシーズン3だったけれどこれで完結しなくて良かったと思う。
最終シーズンとなるシーズン4できれいに終わることを期待。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です